胃腸の不具合と予防|インド全般
インドを訪れた旅行者の3割程度の方が、症状の度合いは別にして、下痢などの胃腸の不具合を感じると言われております。下痢を始めとする胃腸の不具合には様々な原因があり、幾つかの原因が重なって発症すると思われますが、飲み物と食べ物はその一つに上げられる大きな要因です。特にインド到着直後は神経質と思われるくらいに慎重な健康管理が必要です。
どのような場所、状況でも必ずペットボトルをオーダーし、栓が開けられていないことを確認した後、お飲みになって下さい。清潔感充分な場所で、清潔な制服を着たウェイターに澄み切ったコップ水を出されても口を付けないようお願いします。又、レストランでは水差しに入れた飲み水がありますがこちも避け、ミネラルウォーターをオーダーして下さい。
サラダ
日本で一般的な、ボリューム感あるサラダとは異なり、玉葱などの野菜が輪切りの状態でフラットに盛り付けられた物で、カレーなどメイン・ディッシュに添えてお召し上がり頂きます。このサラダが下痢の原因の1つとも噂されており、サラダを洗った水、カットする包丁に付着した水に問題があるとの説があります。旅の前半ではサラダになるべく手を出さないようになさって下さい。飲み水ほどの注意は不要ですが、意識すべき対策の一つです。
香辛料
インド料理はカレー料理であり、様々な香辛料をミックスして調理されます。カレー料理に欠かせない香辛料は暑さにより損なわれる食欲を増進させる効果があり、胃腸の働きを活発にします。香辛料を口にすることは下痢に近い症状を自ら作ることになるとも言えますが、香辛料を一切口にせずにインドを旅することは不可能ですから必要以上に食べ過ぎないことを念頭に置き適度な食事量を保つことを心がけて下さい。
ヨーグルト
サラダと同様、時にはヨーグルトがテーブルに載りますが、こちらも注意すべき食べ物の1つです。ヨーグルトは品質が変わりやすいので新鮮な状態が保たれているとは限りません。サラダ同様に旅の前半ではなるべく避け、体調と相談しながらトライなさって下さい。
適度な飲食量
日常生活と異なる料理をお召し上がり頂くため、ご自身の適量を判断することが難しく「ついついたくさん食べてしまいがち」です。香辛料の摂り過ぎが下痢に近い症状を自ら作り出すこと。更に過食、過員は胃腸に大きな負担を与えますから下痢や胃もたれなどを引き起こす原因となります。また、飲み物もなるべく必要以上は摂らないよう心がける必要があります。更に紅茶やチャイなどの温かい飲み物を積極的に摂ることもコンディションを保つ秘訣です。アルコールも胃腸には大きな負担を与えますので注意が必要です。
薬
普段使い慣れている胃腸薬を必ずご持参願います。
高山病とは
標高3,500mを越えると酸素の吸収量が減ることにより身体に悪影響を与え、嘔吐、頭痛や睡眠障害などの症状が表れることがあります。症状の程度は様々ですが、ツアーご参加を決める前に充分な検討をお願いします。
予防方法1
予防方法2
アスピリンは頭痛に良く効き、血液の流れにも効果的なため高山病には有効ですが、胃に障害を与える代表的なクスリですので使用には十分な注意が必要です。
ダイアモックス服用は高山病の初期段階で有効といわれておりますが、医師の処方箋が必要な薬ですので充分な準備期間が必要です。